グ レゴリオ暦、ユリウス暦、バイナリ暦

一 年、つまり地球が太陽の周りをちょうど一周するのにかかる日数は、365.24219日らしいです。
この半端な0.24219日をどう処理するかが、暦法の違いになります。現在、日本でそして世界の多くに国で使われているのは、グレゴリオ暦と言いますが、そ の方法は、皆さんよくご存じのように以下となります。
・4で割り切れる年は、閏年とする

・ 100で割り切れる年は、例外として閏年としない

・ 400で割り切れる年は、例外の中の例外として、閏年とする。

もっ とも近い、100で割り切れた年は、2000年でした。しかし、この年は、同時に400でも割り切れたため、例外中の例外として、閏年がありました。つまり、 最初の「4で割り切れる年は、閏年とする」の方法だけで、偶然、合ってしまった訳です。
さて、暦法の話に戻ると、グレゴリオ暦が普及する前は、ユリウス暦が使われていました。これは、単純で、「4で割り切れる年は、閏年とする。」これだけです。

計 算すると、一年を365日+1/4日=365.25日としたわけです。365.25日は、本当の一年:365.24219日より0.00781日長いことにな ります。大した誤差ではないよね、って気もしますが、1000年たつと、8日ほど暦と季節がずれることになります。実際に歴史上、そういう問題が発生し、ユリ ウス暦から、グレゴリオ暦に切り替えが行われたわけですが、そのときに暦と季節のずれを修正するために10日ほど日付が飛ばされることになりました。(詳しく 書くと、1582年10月4日(木)の翌日を1582年10月15日(金)にしたそうです。)
ユリウス暦よりも複雑なグレゴリオ暦は、一年を何日として扱っているかというと、

・ 365+1/4ー1/100+1/400=365.2425

グ レゴリオ暦の1年と実際の1年は、365.2425−365.24219=0.00031で、0.00031日だけずれがあります。10,000年で、3日ほ ど暦と季節がずれることになりますが、ユリウス暦よりはずっと誤差が少なくなります。
もっと、ずれが少なくて、覚えるのも簡単な暦法はないものでしょうか??色々考えられているようですが、私が気に入ったのは、バイナリ暦と(笑)付きで呼ばれ ている以下のようなものです。

・ 4で割り切れる年は、閏年とする。

・ 128で割り切れる年は、例外として閏年としない。

こ れだけです。グレゴリオ暦よりも例外処理が少なくなって、かつ、128と業界人には覚えやすい間隔で例外が入るというものです。バイナリ暦では、1年を何日で 扱っているかというと、365+1/4−1/128=365.2421875となります。これと、実際の1年との差は、 365.2421875−365.24219=0.0000025となります。もはや、100万年で3日以下の誤差になります。

あ と、約30年で128で割り切れる、そして、2進数的にはとてもきりが良い2048年になります。本気で切り替えることを提案する人が出て来たりするでしょう か、、、、、。