クリスマスイブの「イブ」は、前日ではなく、夜のこと

クリスマスイブ、とかニューイヤーズイブとかの「イブ」って、前日とか前夜とかの意味でよく用いられますが、実はちょっと違います。 言葉の響き通り、イブニング(evening:夜)の略であり、「前」の意味はありません。
ではなぜ、クリスマスの前日をクリスマスイブと呼ぶようになったかと言うと、、、、。

それは、一日の終わり、そして始まりをいつにするのかに関係があります。 現在は言うまでもなく、夜中の0時が日付の変わり目(一日の終わりであり、始まり)ですが時計が普及する前にそうなっていたと考えるのは不自然です。 考えやすいのは、日没か日の出か太陽が南中したときかのどれかではないでしょうか。

そして、実際には日没を一日の終わり、翌日の始まりにしていたようです。 なので、12月24日の日没を迎えるとそこから12月25日が始まっていたんです。 つまり、「12月25日(クリスマス)の夜クリスマスイブ」 というわけです。 翌日の日が昇って沈んだら、それはもう12月26日なのでクリスマスの夜は、今で言うところの12月24日の夜しかないわけです。・・・ということは、ク リスマスイブは、今で言うところの12月24日の日没以降(2019年12月24日の東京の日没は、16:32だったそうなので、それ以降がクリスマスイ ブってことに)ということになります。

クリスマスイブ、それはクリスマスの前の日ではなく、まさにイエス・キリストが生まれた日なのですね。